収穫後の処理

収穫後の処理(残渣処理)

・残渣処理とは: 収穫後に畝に残る株・根・茎葉・支柱・マルチなどを適切に片付け、
 病害虫源を断ちつつ、次作に向けて土壌を整える作業です。
・対象: 植物体(地上部・根・根株)、被覆資材(マルチ・不織布・ネット)、支柱・結束材、
 雑草・落ち穂(ボランティア苗)など。
・方向性: 病害虫の持ち越しを防ぎ、資材を回収・洗浄・再利用、健全残渣は堆肥化や鋤き込みで土に戻します。

必要性

・病害虫リスクの遮断: 罹病残渣や根に残る病原菌・線虫・害虫越冬個体を圃場から排除します。
・雑草・ボランティア苗の抑制: 取りこぼし種子・落ち穂を除去し、次作の発芽・生育を妨げないようにします。
・土壌環境のリセット: 連作障害の軽減、土壌物理性(通気・排水)の回復、pH・有機物量の再調整に寄与します。
・作業効率の向上: 畝・畦の形状を整え、資材や潅水設備の準備をスムーズにします。

作業流れ

・①区画ごとに状況確認: 病害痕・線虫被害・土の締まり・水はけをチェック、記録に残す。
・②残渣の分類と撤去: 罹病・害虫付きは袋詰めして圃場外へ持ち出し(自治体ルールに従う)。
 健全残渣は粉砕し、堆肥化または浅く鋤き込み(未熟有機物の入れ過ぎは一時的な窒素飢餓に注意)。
・③根・株・資材の回収: 根株を掘り取り、マルチ・不織布・ネット・結束材・支柱を撤去して洗浄・乾燥・保管。
・④土壌の整備: 必要に応じて深耕/中耕で通気・排水を回復し、pHを石灰資材で調整。
 線虫・土壌病害が多い区画は太陽熱消毒(盛夏の透明フィルム密閉)を検討。
・⑤有機物の補給: 完熟堆肥や緑肥(エン麦・ヘアリーベッチ等)を導入し、団粒化と微生物相を整える。
・⑥次作準備: 輪作表に基づき作目を配置、高畝/平畝を選定、必要ならマルチ・点滴チューブを先行敷設。
・⑦最終点検: 畝面の凹凸・資材残り・雑草の取り残しを確認し、作付け計画に沿って次工程へ。